- 小松崎涼子 ラッセル・レイノルズ・アソシエイツ東京代表
東京オフィスが推進しているプロジェクトのうち、海外オフィスのメンバーが参画しているものは
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ラッセル・レイノルズ・アソシエイツ東京では、あらゆる業界の企業に対し、エグゼクティブ・サーチ、エグゼクティブ・アセスメント、CEOサクセッション、取締役会評価など、リーダーシップ・アドバイザリー・サービスを提供しています。
金融、テクノロジー、消費財、ヘルスケア、製造、天然資源の各分野の専門家を擁する東京オフィスと海外の47のオフィスが緊密に連携することにより、あらゆる業界の課題に対し、優れたスペシャリストで構成したチームでその解決にあたります。
リーダーシップの移行や継承が行われるとき、経営陣はその真価を問われます。それぞれの企業が直面している課題はさまざまでも、しっかりとした人材ベンチマーキングの手法を実践することにより、リスクを最小化し、移行や継承のプロセスを加速するとともに、有能な人材を多くつなぎとめることが可能となります。
製造業界でグローバルに事業を展開しているある日本の上場企業では、これまで経営幹部を日本の本社の人材から選んでいました。しかし、先行き不透明な事業環境の中で国際競争に対抗するため後継計画を見直し、人選を地域を拡大して行うことを決断しました。
同社としては、候補者の強みと能力開発が必要な分野を特定するため、グローバルで一貫したアプローチをするアドバイザーを求めていました。さらに、後継計画に継続的に取り組み、将来、経営陣の一翼を担う優れた人材のパイプラインを常に整備しておきたいと考えていました。
そこでラッセル・レイノルズ・アソシエイツ東京ではグローバルチームを組成し、一貫したアセスメントの基礎となる、同社が求めるエグゼクティブの人材像について明確にしました。また、当社独自のLeadership Span™評価ツールを活用することにより、最も有望な候補者を対象に実施するエグゼクティブ・コーチングの前段階となる、各候補者を対象とした能力開発のための個人別プランを同社と共同で策定しました。
同社が新しいCEOを指名した際には、指名委員会から、データに立脚したラッセル・レイノルズ・アソシエイツのアセスメント手法とデータも駆使した評価基準は客観性に優れていることから、その評価が非常に有用だった、との評価をいただきました。
テクノロジー業界でグローバルに事業を展開しているある日本の上場企業では、成長戦略の実現に向けて質と量の両面でグローバル経営能力の強化が必要となっていました。
そこでラッセル・レイノルズ・アソシエイツ東京が同社のアドバイザーとなり、今後の戦略的な道筋について検討を行うことになりました。最初に、同社が目指す組織構造についてのビジョンづくりを共同で進めました。その中でデジタル・リーダーやサステナビリティ・リーダーなど、重要でありながら同社ではそれまで設置されていなかったポジションを特定し、その求められる人材像を定義しました。
次に、その人材像に適合する可能性のあるリーダー候補のサーチを実施しました。強力な人材プールを確保するため、日本に籍を置く同社内の候補者の評価を行うと同時に、同業他社や他の業界にも調査範囲を拡げてトップレベルのグローバル人材の広範囲にサーチしました。
ヘルスケア業界でグローバルに事業を行っている日本のある上場企業では、真のグローバル企業となることを目標に掲げていました。しかし、同社の株主は、ビジネスをさらに拡大して成功を収めるためには、様々な経歴、経験、知識を持った、より多様性に富むメンバーからなる取締役会が必要であると認識していました。
そこでラッセル・レイノルズ・アソシエイツ東京ではグローバルチームを組成し、同社の取締役会の構成について分析を行いました。そして同社の事業戦略を実現するために必要とされる主要なスキルと経験に照らし、現在の取締役会を評価しました。その結果、その後数年をかけて取締役会のメンバーの見直しが進められ、外国人女性、外国人男性、日本人女性の3名の、いずれも国際的な経歴を有するNEDが新たに指名されるなど、取締役会のスキルおよび経歴の多様化が進みました。