株主およびステークホルダー・エンゲージメント

企業が株主のみならず、すべてのステークホルダーのニーズを考慮することへの期待度は、この数年で劇的に高まっています。取締役会は、企業の経営に際して、すべてのグループからの期待のバランスをどのようにとるかを考えなくてはなりません。

企業のリーダーは、株主やその他の重要なステークホルダーからの新たな要求に直面しています。ラッセル・レイノルズ・アソシエイツは、企業が主要なステークホルダーとその選好を理解し、様々な対応戦略のコストとベネフィットを計算し、また必要に応じて生産的で価値あるエンゲージメント(企業へのステークホルダーの関与)をアレンジできるよう支援します。

ビジネスに対する批判は今に始まったことではありませんが、今日の一流企業は、利害や目的の異なる外部の重要な当事者から、異常な速さと量で変化を要求されることが多くなっています。そして、ますます多くの外部当事者が勝利を収め、企業は、その大小にかかわらず著しい変化を余儀なくされています。

まず最大のアクティブ投資家のポートフォリオ・マネジャーと良好な関係を築くことは必須ですが、それだけではこの新しい環境で成功するには不充分です。アセットマネジャーは、受託責任やガバナンスの専門家を採用し、権限を与えています。パッシブ投資家は、公開企業の株式を既に膨大に保有しかつ一層増大させつつあり、ガバナンスその他のESGの問題を優先し、これまで以上に積極的にその重要な持分の力を行使しています。

ラッセル・レイノルズ・アソシエイツは、主要株主やその他のステークホルダーとの関係を維持し、彼らの優先事項をより的確に把握・予測することにより、ステークホルダーの状況について比類のない理解を深めてきました。その結果として、取締役会や経営陣が、重要な問題については常に一歩先を行き、重要でないことに時間やエネルギーを費やすことのないよう、サポートしています。

こうしたアドバイスは、かつてないほど危機が高まっている今日、特に重要です。ステークホルダー達は、環境、従業員、地域社会に関する問題について、企業に対して複雑で効果的なプレッシャーキャンペーンを展開しています。また、「悪徳企業」の話題を好みがちな従来型のマスメディアや、苦労して築き上げた評判を一瞬にして傷つけてしまうソーシャルメディアを利用することもあります。一方で、株主達はかつてないほど自己主張が激しくなっており、会社の支配と方向性を脅かす委任状争奪戦を含め、年次総会で大挙して経営陣に反対票を投じます。

ラッセル・レイノルズ・アソシエイツは、投資家が最も注目しているガバナンスのトレンドは何かについて、クライアントである取締役会やCEOの方々にカウンセリングを行っています。当社は、取締役会の構成、サステナビリティをめぐる取締役会の役割、人的資本管理やダイバーシティの監督など、ガバナンスのトレンドに対する投資家やその他のステークホルダーの期待について、取締役会やCEOの理解が深まるよう支援します。また、取締役会や経営陣が、主要なステークホルダーグループとの会合に備えるための支援も行っています。

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